阿波踊りで生まれた徳島との縁。各店の個性が楽しい“南越サワー”を飲み歩いてみた

「南越サワー？　なんで徳島とコラボ？」

とある店で聞こえてきた会話だ。南越谷の飲食店で見かける南越サワーののぼり。徳島とのコラボには意外性を感じる人が多いようだ。

知る人ぞ知る南越サワーの魅力を理解すべく、南越谷を飲み歩いてみた。

阿波踊りでつながった徳島と南越谷の縁を大切にしたい

南越谷で毎年8月に行われる阿波踊りは日本三大阿波踊りとされ、多くの来訪者で盛り上がる。

阿波踊りといえば徳島。南越サワーは阿波踊りを通して生まれたこのつながりを大切にしたいという思いから考えられた。

ルールはたった1つだけ。徳島産のすだちを使うこと

南越サワーは各店舗で味が異なる。南越サワーとして売り出すためのルールはただ1つ「徳島産のすだちを使うこと」だけ。酒の種類も量も値段も決まりはない。

焼酎を使ったものもあれば梅酒を使ったものもある。すだちもスライスしたりカットしたりさまざまだ。それぞれの店が雰囲気や料理に合わせて考案するため、店の個性にもなっていく。

30以上の店舗で提供。ゴールデン街ではすべての店舗で飲める

2019年1月現在、南越サワーが飲めるのは31店舗。居酒屋に限らずラーメンやとんかつの店でも提供しているのもおもしろい。ゴールデン街では全店で提供をしているため、飲みくらべをしてみるのも楽しそうだ。

緑×黄色という目を引く配色にレトロな文字。参加店舗にはのぼりやシールがあるので、店選びの参考にしてみるのも良さそうだ。

南越サワー提供店の一覧は「なんこしわくわくガイド」という無料パンフレットにも載っている。駅の改札近くやイオン南越谷店などに置いてあり、一部の店で使えるクーポンにもなっているので要チェックだ。

各店の個性が楽しい“南越サワー”。すだちの爽やかさは料理を引き立てる

店ごとの違いを知るべく、いくつかの店を飲み歩いてみた。

「CONA」-すだちリキュールを使った南越サワー

南越谷駅の北口、東武伊勢崎線の高架下にあるCONA。ピザや肉料理が楽しめるこの店ではすだちリキュールを使った南越サワーが味わえる。

CONAの南越サワーは生すだち酒の素というリキュールを使っている。徳島の生果汁で作られた徳島県の酒造メーカーの商品だ。

サワーは酸味と甘みも控えめで飲みやすく、凍らせたすだちが入っているのも特徴的だ。スッキリとした飲み口でつまみはもちろん食事にも合わせやすく、まだ太陽が上がりきる前だというのにおいしく飲めてしまった。

「欧風居酒屋　ZIP」-すだち入り梅サワー

南越谷駅北口からすぐ、ゴールデン街の角にある欧風居酒屋ZIPでは「すだちサワー」と「すだち入り梅サワー」の2種類が楽しめる。

基本のすだちサワーはさっぱりして飲みやすく、肉や揚げ物などとの相性も抜群だ。ZIP名物のひとつであるカキの濃厚な旨味にもすだちサワーはよく合う。

ZIPオリジナルのすだち入り梅サワーは梅酒ベースのサワーにすだちを入れたものだ。女性に人気の梅酒と組み合わせたことで、甘めのお酒を好む層にも飲みやすいサワーになっている。梅のフルーティな甘さにすだちの酸味が合わさってぐいぐいと飲み進めてしまった。

「多国籍DINING　Pangea（パンゲア）」-ノンアルコールの南越サワー

南越谷駅北口からJR武蔵野線沿いに東へ2分。異国感あふれる店内に各国のお酒がずらりと並ぶパンゲアにはノンアルコールの南越サワーがあった。

すだちの爽やかさとスッキリ感はそのままに。アルコールの入った南越サワーとほとんど同じ飲み口だがノンアルコール。気にはなるけどお酒は飲めない人でも南越サワーのおいしさが楽しめる。

店にはエビマヨにロコモコ丼にナシゴレンとさまざまな多国籍料理があり、興味もあってついあれこれと注文してしまう。アルコールが入ると食が進まなくなる人とっては、ノンアルコール南越サワーはありがたいだろう。

ここでご紹介した「南越サワー」はほんの一部だ。あなたもぜひ、お気に入りの一杯を見つけてみてはいかがだろうか。

南越サワーをもっと詳しく知りたい方はこちらの動画もチェック！

越谷市：いきいき越谷（H30.9）南越谷商店会公式ドリンク　南越サワーが登場！（5：05秒あたりから）