“2000円のバルパスポート”でさまざまなお店を味わえる。北越谷駅「まちバル」に参加してみたらもっと地元が好きになった
2018年、今年で5回目を迎える北越谷駅「まちバル」。チケットを購入して参加店を食べ歩くというイベントで、県内ではほかにも所沢や上尾、川越といった多くの街で開催されている。
今年の北越谷駅「まちバル」の開催期間は10月18日(木)~20日(土)。地元のおいしいお店を開拓したい私が実際に参加してみた感想をレポートする。
まちバルの楽しみ方。食べ歩きとの違いは
まちバルはあらかじめバルパスポートと呼ばれるチケットを購入し、期間中はそのチケットを使い専用メニューを楽しむというスタイルだ。
バルパスポートは2000円(当日券は2100円)で3枚つづり。ひとつの店につき700円ほどでフードとドリンクが楽しめるため、お酒を飲む人にとってはかなりお得なイベントと言える。
2018年のまちバルに参加したのは16店。うち3店は東口、ほか13店は西口の店だ。
フードとドリンクは店側で決められているが、ほとんどの店ではソフトドリンクも選べる。ランチの食事メニューを出す店もあり、飲んべえのためだけのイベントというわけでもなさそうだ。
3店でバルメニューを頼んでみた
バルパスポートを購入し、3店へ足を運んでみた。16店から3店選ぶのは迷うが、比較的新しい店の「FRANK食堂酒場」「cocotte style」とランチにも良さそうな「麺や 雫」へ。
FRANK食堂酒場
北越谷駅西口の郵便局近くにある「FRANK食堂酒場」。バルメニューは「イタリア産ポークシチューとマッシュポテト」で、選べるワンドリンクにはキウイサワーをチョイス。
しっかり煮込まれたポークは軽い食事にもなりそうなほどボリューム満点だ。運ばれてくる途中からシチューの良い香りがした。これがお酒も付いてバルチケットなら700円とは格安と言える。
cocotte style
北越谷駅西口の大通り。ビルの3階にある「cocotte style」は外観とはまるきりイメージの違うオシャレな店。
バルメニューは「サーモンのマリネときのこのグリル」「パルマ産生ハム」の2種類から選べる。サーモンと私の大好きなビールを注文した。
うまみたっぷりのきのことオレンジの爽やかな風味が際立つサーモン。2人で行って2種類をシェアして味わうのも良いかもしれない。
麺や 雫
せっかくなので3店目は食事メニューを。同じく西口の「麺や 雫」へ向かった。
バルメニューは「辛ラーメン」「辛つけ麺」から選べる。店に置かれたメニューにはつけ麺の値段が800円とある。1枚約700円のバルチケットで食べられるのはやはりお得だ。
知人からおいしいと聞いていたつけ麺を注文すると、一見普通のつけ麺が運ばれてきた。よく見ると赤い粉が麺にもスープにも絡んでいる。食欲をそそる辛みに脂身の少ないあっさり系のチャーシュー。ハシゴ酒のシメにも食べるのも良さそうだ。
食べ歩きの副産物。メニューが分かってまた行きたくなる
各店のとっておきバルメニューが味わえるのが魅力のイベントだが、副産物も多かった。
知らない店に入ってみたら予想より高い店だった、好きなお酒がほとんどなかったという経験を持つ人も多いだろう。イベントではバルチケットで決まったメニューが出てくるため、予想と違って戸惑ったということは少ない。
店に入るということは実際にメニューが見られるということでもある。扱うお酒の種類やフードの価格帯も分かり、次は安心して店に来ることができる。
もちろん店の雰囲気も肌で感じることができる。今回行った3店とも、外から見た様子と中の雰囲気は違った。初めての店、特にチェーン店でないところはやはり入りにくい。一度でも入ったことがあれば、次も入りやすくなる。
期待通り、地元のおいしい店を開拓することができた。新しい店も参加するイベントのおかげで、こうして少しずつ地元にの良さを知っていけるのは楽しいもの。改良を加えながらこれからも続いていくと、地元への愛着も深まるように思う。
課題は周知とパスポートの買いやすさ
地元グルメを堪能できるイベントだが、参加してみると課題も見えてきた。
街を挙げたイベント、いったいどれだけの人が知っていたのだろう。興味のあった私でさえ、開催を知ったのは直前だった。地元の人間でも、普段は決まった範囲で生活する人がほとんどだ。そういった人を巻き込めるよう、駅や駅周辺の施設でのポスターやSNSなどによる情報発信の強化が重要ではないだろうか。
さらにもうひとつ、バルパスポートの購入もハードルが高く感じた。参加店以外で購入できるのは4ヶ所、北越谷駅近くでは東京東信用金庫とフラワーショップだけだ。コンビニとは違い、パスポートを買うためだけに入るのは少し気が引ける。
とはいえまだ今年で5回目。回を重ねることで少しずつ定番のイベントになっていくことだろう。誰でもふらっと参加できるイベントに成長することを期待したい。
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